2016年03月17日

みやざき高次脳機能障がい家族会あかり会則

みやざき高次脳機能障がい家族会あかり会則
(名称)
第1条 この会は、みやざき高次脳機能障がい家族会あかり(以下「あかり」という。)と称する。
(目的)
第2条 あかりは、交通事故による脳外傷、脳疾患その他の疾患に起因する高次脳機能障がいの当事者及びその家族の交流を行うとともに、社会生活に関する情報交換等を通じて、高次脳機能障がいの当事者やその家族の社会生活の向上を図ることを目的とする。
(活動内容)
第3条 あかりは、前条の目的を達成するため、次の各号に掲げる活動を行う。
1 高次脳機能障がい当事者の社会生活支援に必要な情報交換等
2 高次脳機能障がい当事者及びその家族に関する県民の理解促進
3 高次脳機能障がい当事者及びその家族の交流、レクレーション、リハビリ等の活動
4 その他本会の目的を達成するために必要な活動
(会員)
第4条 あかりの会員は、高次脳機能障がい当事者及びその家族(以下「会員」という。)並びにあかりの目的に賛同し、活動への参加を希望する者(以下「賛助会員」という。)とする。
2 会員又は賛助会員になろうとする者は、あかりに申し出るものとする。
3 会員又は賛助会員以外の者であっても、あかりの目的に賛同するもの(以下「賛同者」
という。)も、あかりの活動に参加することができる。
(会費等)
第5条 会員は、ひと家族につき年会費1,000円(ただし、当事者のみの場合500円)を納入するものとする。
2 賛助会員は、年会費500円を納入するものとする。
3 賛同者が、あかりの活動に参加しようとする時は、参加費として、100円を納入するものとする。
4 レクレーションやリハビリ活動等に要する経費については、その都度、会長が定めるものとする。
(遵守事項)
第6条 会員及び賛助会員は、あかりの運営、活動等に関して、いかなる対価も請求しないものとする。
2 会員、賛助会員及び賛同者は、本会の活動を通じて知りえた個人の情報を他に漏らしてはならない。
(会議)
第7条 本会は、次の会議を行う。
(1) 定期総会
(2) 臨時総会
2 定期総会は、毎年1回、5月に行う。
3 臨時総会は、必要に応じて開催する。
(総会の議決事項)
第8条 総会は、次の各号に掲げる事項について審議、決定する。
(1)事業計画並びに予算及び決算に関する事項
(2)会則の改廃に関する事項
(3)その他本会の運営に関する重要な事項
(総会の招集及び議決)
第9条 定期総会及び臨時総会は、会長が招集する。
2 総会の議長は、会長がこれに当たる。
3 本会の会議は、2分の1以上の出席で成立し、出席者の過半数で決議する。
(役員)
第10条 本会に次の役員を置く。
1 会長    1名
2 副会長   1名
3 事務局長 1名
4 監事    1名
(役員の職務)
第11条 会長は、会務を統括し、本会を代表する。
2 副会長は、会長を補佐し、会長が不在のときは、その職務を代行する。
3 事務局長は、本会の事務全般を担当する。
4 監事は、本会の会計を監査する。
(役員の選任)
第12条 会長、副会長及び監事は、会員の中から、総会において選出する。
2 会長の氏名、住所及び任期は、別添の代表者名簿に定める。
3 事務局長は、会員及び賛助会員の中から、会長が指名する。
4 役員の任期は1年とする。ただし、再任を妨げない。
(役員会)
第13条 役員会は、必要に応じて会長が招集し、これを統括する。
2 役員会は、事業計画等に基づき、本会の運営に関する事項を協議する。
3 会長は、必要と認める会員及び賛助会員を役員会に参加させることができる。
(会計年度)
第14条 あかりの会計年度は、5月1日から翌年の4月30日までとする。
(事務所)
第15条 あかりの事務局は、宮崎市橘通東2丁目4番16号相談サポートアンジュール内に置く。
(その他)
第16条 この会則に定めるもののほか、必要な事項は別に定める。
 付 則
1 この会則は、平成27年5月16日から施行する。
2 最初の事業年度は、平成27年5月16日から平成28年4月30日までとする。
  


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2016年03月17日

第六回定例会を開催します

 みやざき高次脳機能障害家族会あかりでは、来週の土曜日、3月19日の13時30分から、宮崎市霧島一丁目、JA-AZM隣の宮崎県総合保健センター5階視聴覚室において、第6回定例会を開催します。
 日常生活でお困りの方々に、当事者や家族の体験談を通して、穏やかな気持ちを取り戻していただきたいと思います。
 このページをご覧の方々や廻りにいらっしゃる高次脳機能障がいでお困りの当事者、ご家族、更には、当事者、家族を支援していきたいとお考えの皆さまのご参加をお待ちいたしておりますので、ご関心をお持ちの方は、事務局にご返信ください。

 ☎ 0985-27-7046  相談サポートアンジュール内




  


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2016年03月17日

脳外傷友の会おおいたとの交流

 きららを訪問した翌日、3月5日(土)には、後続の4名も加わって、会員13名が、大分市民文化センター・ホルトホールにおいて、「おおいた脳外傷友の会」の会員20名との交流会に臨みました。
 意見交換・情報交換ということで、会議場には約40名が集まりましたが、殆ど、初対面と言うことで、硬い雰囲気で始まりましたが、あかりの家族・当事者からの体験談に呼応して、大分の家族会~おおいた脳外傷友の会の皆様のお話も熱を帯びて、
 転落事故からリハビリを経て、デパートでの一般就労を継続されておられる当事者のお話にご家族から「ダメなものはダメだよ」と笑いながら補足されたり、
 若年性の脳梗塞から半身麻痺が残りながら、一般就労したものの、周囲の無理解から「自分が責められている」という思いで、A型、B型と就労先を変更して来られたものの、
 話をよく聞いてくれる相談支援専門員との出会いから、農作業と観光を中心としたA型事業所に3月から通所を始めたというご家族のお話、
更には、人の顔が見える、声が聞こえる、周りから注意されているなどで、心療内科に掛かったが、そこのDRが高次脳機能障がいのことを良く理解していただいて助かっているというご家族のお話など、あかりの対応にも、役に立つの報告や決意をお聞きすることが出来ました。
 また、萱嶋会長からは「家族会はあれば良い」と軽く考えた方が・・・などのアドバイスとともに、損害保険協会の助成を受けた研修会を諏訪ノ森病院の院長を代表とした団体で実施してきていること、全国脳外傷友の会に加入していると「高次脳機能障がい基本法の制定を目指す運動」などの情報を入手できて家族会活動に効果があるなど示唆に飛んだお話をいただきました。
 ご多用の中をご参集いただいた大分の皆様に感謝申し上げます。




  


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2016年03月17日

大分訪問~障がい者就労支援B型事業所「きらら」訪問

 3月4日(金)高速バス宮崎駅前を7時50分に出発したあかりの会員9名は、大分駅前からレンタカー2台に分乗して、リハビリテーション病院で、高次脳機能障がい基幹センターでもある諏訪ノ森病院に向かいました。
 13時過ぎには、高次脳機能障がいの利用者を中心に就労継続支援を行っている「きらら」に到着し、室内作業に取り組まれていた利用者の方々やサービス管理責任者の日吉さんから、丁寧なご説明を伺うことが出来ました。
 高次脳機能障がいの利用者は、諏訪ノ森病院の患者さんで、脳梗塞などの脳障害の方が多いそうで、主力の皮製品の制作に熟練している方もいらっしゃるとのことでしたが、交通事故の方も増えてきているとのことでした。
 「きらら」の職員には、作業療法士、言語聴覚士などの医療職もおり、病院との連携が十分に取れているようで、宮崎には無い環境にあかりの会員からは「うらやましいとの声も上がりました。
 革細工は多くの工程、部品があり、遂行機能障がいの見られる方々が自分で作業に取り組めるように、工具の収納や作業工程の構造化がなされておりましたが、
 併せて、製品の販路についても、障がい者就労事業所の製品と言うことを売りにはせず、通信販売等で購入された場合、送付する段階で「きらら」の製品と言うことを伝えているそうです。
 高次脳機能障がいの方々の就労は、記憶障がい、注意障がい、遂行機能障がいなどかあり、非常に困難な状況ですが、少しでも就労に向かって行くには、リハビリテーションセンターの無い宮崎では、このような取り組みが有効と思われます。
 家族会でも、関係機関に、働き掛けて行きたいところですね。




  


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2016年03月17日

高次脳機能障がい研修会でお話ししました

 先週の木曜日、2月25日、18時30分から、小林市において、宮崎県社会福祉士会西諸ブロック主催の研修会が開かれました。
 今回は、高次脳機能障がいについて理解を深めたいということで、みやざき高次脳機能障がい家族会あかりにお話をいただきましたので、「高次機能障害の理解について」の説明と、当事者による体験談を聞いていただきました。
 まず、木村副会長が挨拶に立ち、あかりの紹介をした後、「高次脳機能障がい」について事務局の谷口が説明しました。大多数の参加者が「高次脳機能障がい」をご存知とのことでしたので、
高次脳障害に対する支援の必要性を「青年期、成人期に、交通事故や病気などで、脳が傷害されると、記憶力が落ちたり、段取りが出来なくなったり、判断力が低下することで、周囲からは、不注意とか、怠けているなどと思われ、仕事場や学校など、社会生活にうまく適応できなくなり、適応障がいから抑うつ状態という二次障害を生じることもある。このような状態を、特に「高次脳機能障害」として、公的な支援が行われている」と、
また、障がいが起きる状況について「大脳の機能分化~前頭葉はものを考える・運動の指令をする、頭頂葉はものを感じ解析する、後頭葉は目からくる視覚情報を取り入れ解析する、側頭葉は記憶や言語、音の解析を行っている。これを脳の機能局在と呼ぶこと、また、左側の脳が言語が優位で、計算や数値的なことを担当、右側の脳は、画像等の情報を処理するといわれており、相談者で、インフルエンザ脳症で右脳が委縮した方と左脳が委縮した方がいるが、それぞれ、不得手なことが違う」と説明しました。
 その上で、高次脳機能障がいの状態について、「脳が傷害された部位によって、出てくる症状も異なり、記憶障害~側頭葉内側の障害により引き起こされる症状。注意障害~前頭葉や頭頂葉の障害で引き起こされる注意障害。遂行機能障害~前頭葉の障害により引き起こされることが多い遂行障害。社会的行動障害~前頭葉と側頭葉の障害によって引き起こされることが多い社会的行動障害」と症状がまちまちである理由を話したところで、当事者の橋上さんも登壇して、ご自身の高次脳機能障がいの経過を話しました。
 まず、発症の状況について、「今から6年前、兵庫県西宮市に住んでいた時に、気分が悪くなり、動けなくなっていたのを、救急車を呼んでくれ、検査直前まで意識はあり、検査結果は脳内出血だったが、緊急性があるということで、開頭手術を受けた。ICUでは意識が無かったが、すぐに意識は回復、きついリハビリを続けて、何とか退院にこぎつけた」と、そこから、退院後の話に飛んで、「厳格な教師だった親父は子供のころは怖かったが、退院した自分に「俺より先に死んだらあかん」と言ってくれた。過保護で一室に閉じ込められたが、家事全般を高齢の親父がやってくれた。しかし、ある日、寝坊して起きるのも面倒で寝たままでいたら、突然、部屋に入ってきて、掃除機で布団を剥がれたので、「くそ親父」、「誰のおかげか」と口論に、掃除機の柄を振りかぶったが、反撃に合い、カーッと来て台所から包丁を持ち出して、親父を刺そうとした。その時は本当に思った、理性は後から」と語り、「頭が真っ白になった、でも、家族にしか向かわない、それは、反撃されないから」と訴えたのを、参加された皆様が真剣な眼差しで聞き入っておられました。
 現在の状況についても「朝、目がさめて、部屋中を見回す、自分がどこにいるのか分からない、見回しているうちに布団が見えてやっと畳む、口の中が気持ち悪くて歯磨きをするが歯磨き粉をつけられない、自分で鏡を見ると、顔のパーツがばらばらに見えて、自分の顔と思えない」と語り、谷口の方から「左半側空間無視がある、視力には問題は無いが、後頭部もダメージを受けているので、左側を認知できない状態がある」と補足しました。
 さらに、「一番困るのは記憶が無いというか、忘れること、何かを置いたはずなのに何も無い、そうすると親父を疑う、他のことでも他人のせいにする、それから、一度に二つのことが出来ない、レジのお釣りが分からない」と日常生活の困りごとを話しましたが、
 その頃には、予定の時間を超過しており、「これからのことを」と谷口が促すと
、「現在は八百屋さん(いつかのもりのB型事業所)で働いている、プラスになったことは、お客さんの顔を覚えられるようになったこと、おなじみになった高齢者の方々が声を掛けてくれることで覚えられるようになった」と、さらに「これから、社会生活に馴染んで、一般就労したい、「高次脳機能障がい」は精神障害で、目に見えない障がいということを分かって貰いたい、今は、計算が出来ない、パソコンができない、漢字が読めないが、パソコン教習に通ったり、訓練をしていきたい」と語り、「就職することと、生活力をつけるため、再婚したいと思っている」と締めくくり、参加者から盛大な拍手を頂きました。
 最後に、高次脳機能障がいについて、当事者の具体的な困りごとを聞いていただく機会を設けていただいた「宮崎県社会福祉士会西諸ブロック」の皆様に感謝申し上げます。  


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