2017年07月29日

高次脳機能障害とは?②


 脳機能 の中で、

   ・感覚機能
              (目、耳、鼻、舌、皮膚などの働き)
   ・運動機能 
       (感覚機能で得た認識に従って、手足や顔など体を動かす働き)
   ・生命維持機能
       (生きていくために無意識におこなわれる働き、呼吸、心拍、意識、覚醒、睡眠など)

 とは異なる、高いレベルの認知機能のことを高次脳機能という。

 高次脳機能は感情コントロールや意識の集中、記憶、思考など。 心の働きともいえる。


  注目 これらに障害を負った状態が、高次脳機能障害という。
 実感しにくいわかりにくい見えない障害ともいわれる。


     病気や事故の後、命が助かり回復したように見えますが、退院し日常生活に戻ってから
    外見は以前とまったく変わらないのに、振る舞いが別人のようになる場合があります。
    本人は自分の変化に自覚がなく、家族はひどく困惑します。
    長期間意識が戻らなかったなどの結果として、脳にダメージが出て、認知機能の後遺症が
    生じた状態。
    これが高次脳機能障害です。


  ~~~~ 簡単セルフチェック ~~~~     『高次脳機能障害のリハビリが分かる本』
                                           橋本圭司監修/講談社より

       道に迷うことがある

       服をうまく着ることができないことがある

       今、自分がいる場所がわからなくなることがある

       怒りっぽい

       人への気遣いが乏しい

       元気がない
 
       人を許すことが出来ない

       ひとつのことにこだわりやすい

       自分はなんでもできると思う

       落ち込むことが多い

       人の話を聞いても理解できないことがある

       右と左の区別を間違えることがある

       人の名前が出てこないことがある

       人との約束を忘れることがある

       昨日の食事の内容を思い出せない
 

  


Posted by あかり at 14:50Comments(0)

2017年07月26日

リハビリテーション医療に託す


ちっ、ちっ、ちっ 高次脳機能障害とは?

 病気や事故などの原因で脳が損傷され、言語・思考・記憶・行為・学習・注意などに機能障害が起きた状態を高次脳機能障害と言います。
 原因として多いのが脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)ですが、交通事故による外傷性の脳損傷でも多く見られます。また心臓発作で脳に酸素がいかなくなった場合や、脳腫瘍、ウイルスによる脳症などさまざまあります。




 
気になった本の、気になる部分を簡素化して紹介します。

        右の本より‥‥『脳が壊れた』(鈴木大介/新潮社)



トラウマチックな体験や強い精神的なダメージは、目には見えないが、脳には傷となって残り、

様々な認知のズレを生む。

世間一般では、そういった人々をいちはやく生産の現場に戻そうと就労支援を行う

しかし長年取材をし、高次脳機能障害を患って、健常者と苦しむ者の両方の景色を見た鈴木氏(著者)は、

別の結論に至った。


彼らに必要なのは、就労支援ではなく、医療なのではないか。

それも、後遺症から立ち直るために行われる、リハビリテーション医療ではないか。

「できないことを他者に分かってもらえない」ことが何より辛いと語る鈴木氏(著者)。

うまく行動や作業を制御できず、非常に不自由な思いをし、常にイラついた状態になる。

高次脳機能障害を患っている人だけではない。

発達障害や精神疾患を患う人も同様だろう。

上記のように、不安やストレスによって見えないダメージを負ってしまった人もそうだろう。

世の中にはいったいどれほどの数の「言葉も出ずに苦しんでいる人々」がいるだろうか。


    ~~~以上、「脳が壊れた」 ルポライター 鈴木大介さんの著書より~~~







  


Posted by あかり at 15:08Comments(0)

2017年07月21日

マイナスの気持ちを切り替え出来ない


気になった本の、気になる部分を簡素化して紹介します。

        右の本より‥‥『脳が壊れた』(鈴木大介/新潮社)

 病気や事故などでの脳損傷後、後遺障害のひとつにマイナス感情を必要以上に気にするというものがある。

 嫌いな人のことや、嫌な思いをした記憶が頭の中からぬぐい去ることが出来ず、食事をしていても散歩をしていても、気づくとそのマイナスのことばかりを考えてしまうのだ。

 この症状は「社会的行動障害の1つ」という風に言及されてはいるものの、原因の考察にまで突っ込んで記述は見られない。


 当事者からすれば、これは情緒の抑制障害と注意障害の合わさったものだと容易に推論できる症状だ。
そもそも喜怒哀楽の抑制がきき辛くなっていること(脱抑制)と、一度注意を向けたものに注意がロックされてしまって、自力ではその注意を引きはがせない症状の合わせ技だ。

 専門の医師たちがこのことに推論も言及もしていないことが非常に残念に思われたのは、そのマイナス感情を必要以上に気にする状態の当事者は、それまでの人生で経験したことがないほどに苦しさを覚えていたから。この症状が究明もされず手当のされていないことが、何より残念だ。

 普通の人は辛いことがあっても、たいていは自身の日常モードに戻ることができる。しかしその人そのものと言っていい脳を損傷した本人にとってはマイナスの感情をプラスにすることが難しい。

ちっ、ちっ、ちっ
具体的に
  不愉快や苛立ちと言ったマイナスの気持ちを切り替え出来ないことの辛い感情を

聴覚に置き換えれば‥‥耳元で黒板を爪でひっかく音を延々聞かされ続けて、耳をふさぐこともその場を立ち去ることもできない状態
嗅覚に置き換えれば‥‥狭く暗く不潔な便所に閉じ込められて中でしばられて身動き取れないような状態

雷
注意すること
 「それは気の持ちようだよ」「いっぺん考えることをやめてみたらどうか」といった言葉かけは
無神経であり、残酷なのだ。気の持ちようというが、その気の持ちようが分からないのだ。
自分で自分をコントロールできないことって、こんなに苦しいものだ。

   ~~~以上、「脳が壊れた」 ルポライター 鈴木大介さんの著書より~~~



  


Posted by あかり at 14:41Comments(0)

2017年07月19日

高次脳機能障害とは?


高次脳機能障害とはいったいどんな障害なのでしょう


 
 病気や事故などの原因で脳が損傷され、言語・思考・記憶・行為・学習・注意などに機能障害が起きた状態を高次脳機能障害と言います。
 原因として多いのが脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)ですが、交通事故による外傷性の脳損傷でも多く見られます。また心臓発作で脳に酸素がいかなくなった場合や、脳腫瘍、ウイルスによる脳症などさまざまあります。

本右上の本は、働き盛りの夫が突然くも膜下出血で倒れて、その後のご苦労をコミックマンガでわかりやすく書かれた本です。
                  【日々コウジ中】 著者:柴本礼  主婦の友社


!?!?それではいったいどんな症状がでるのかといいますと、
 ①記憶障害
 ②注意障害
 ③行動と感情の障害
 ④遂行機能
 ⑤地誌的障害‥‥‥‥‥道が覚えられない
 ⑥作話‥‥‥‥‥‥‥‥勝手に話を作ってしまう
 ⑦病識の欠如‥‥‥‥‥自分に障害があると思っていない
 ⑧金銭管理ができない
 ⑨保続‥‥‥‥‥‥‥‥同じ言葉を繰り返し言ってしまう
 その他、失語症失認症失行症半側空間無視半側身体失認などがあります。

!!!そして、これらの諸症状は重複するために、なおさら複雑な症状となって出てくるのです。

 キョロキョロみやざき高次脳機能障がい家族会あかりでは、毎月第三土曜日に集まり、高次脳機能障害で困っていることや悩みを打ち明けて話し、少しでも元気になって帰ってもらおうと活動してます。

 突然の病気や事故などに遭い、治るのだろうか???仕事に戻れるだろうか???これからどうなるの???
障害を負った年齢や障害が軽かったか重篤だったかで症状も違います。
また家庭環境や近くに病院がなくリハビリできないなど悩みはさまざまです。

    連絡先 : 0985-72-8282
        メルアド : clover@urban-e.co.jp



    相談サポートクローバー内
          みやざき高次脳機能障がい家族会あかり事務局


  


Posted by あかり at 18:53Comments(0)

2017年07月14日

みやざき高次脳機能がい家族会あかりの定例会を開催します

   
    日時:7月15日(土) 13:30~15:30

    場所:宮崎市民プラザ4階学習室

  交通事故や脳出血などの頭部損傷による怪我や麻痺から回復したが、忘れっぽくなった。仕事に戻ったけれど、段取りがうまく出来なくなり毎日が辛い。
家族に暴言を吐いて、どうすれば良いか分からないなど、就労や修学を始め、日常生活でお困りの高次脳機能障がいの当事者やご家族の皆さまに、当会の当事者や家族との交流を通して、穏やかな気持ちを取り戻していただきたいと思います。

 高次脳機能障がいでお困りの当事者やご家族の皆さま、更には、当事者、家族を支援していきたいとお考えの方など、ご関心をお持ちの方々に是非とも参加していただきたいので
ご希望の方がおられましたら、事務局までご連絡ください。  


 なお、今回は、役員会で整理しました今年度の取り組みについて、県身体障害者相談所センターなどの助成を受けるため、事業計画として決定するとともに、定例会や事業活動に当たっての決まり事を再確認する予定です。

   

    連絡先 : 0985-72-8282
        メルアド : clover@urban-e.co.jp



    相談サポートクローバー内
          みやざき高次脳機能障がい家族会あかり事務局

  


Posted by あかり at 12:58Comments(0)